岡崎・若松町にカレーが売りの喫茶店-70歳店主、原点に戻り開店
岡崎・若松町に6月11日、コーヒーとカレーの店「シオン」(岡崎市若松町)がオープンした。
同店外観と道路沿いに立つ看板
店舗面積は14坪で、席数はテーブル席24席。駐車場は共用で10台分を用意する。
店主の左右田守夫さんは現在70歳。24歳で独立し蒲郡市内で喫茶とカレーの店を経営していた時期もあったという。その後クラブ「紫苑」やフィリピンパブなどを経営するようになり、岡崎や豊田に5店舗を持つまでになったという。
「昨年4月に妻をガンで亡くし、全ての店を手放した。これからは一人で楽しくやりたいことをやろうと思ったときに、46年前に蒲郡で喫茶店を開業したころの原点に戻って店を開こうと決意した」と話す。
コーヒー1杯400円。「豆が酸化していないから体にいい。アイスも作り置きせず、ホットと同じく一杯ずついれる。1日に10杯飲む固定ファンもいるが、それほど飲んでもえぐみ・雑味がないと言ってくれる」。ホットコーヒーのカップは通常の店より大ぶりだ。
フードは「手作りサプリカレー」のみ。サラダ、デザート、ドリンクが付いて980円。ドリンクはジュースも選べる。チキンとフィッシュ(エビ、イカ、アサリ入り)の2種類があり、辛さは客の好みを聞いて調整するという。
「サプリカレーというのはクラブ経営時代から考えて試していた。インスタント食品や食品添加物の多さに疑問を感じ、漢方で薬膳料理があるように私はそれをカレーで作ってみた。日本人は平均寿命が世界一だが、男性で平均4年間、女性では8年間通院・入院して亡くなっていると聞き、何かおかしいと気付いた。団塊世代の増加に伴う医療費負担を減らすためには、食事面から病気に負けない体になることだと思う。年金だけで生活するのでなく、働く場を用意し生きがいを持って働けることも健康につながるはず」と持論を語る。
「すでに豊田の知人が2号店を出したいと言ってくれている。高齢者がカレーとコーヒーを出す喫茶店チェーンもいいじゃない」と笑う左右田さん。
電話は引いていない。「尊敬する人から電話なしでも客商売で成功している例がある。君はおしゃべりだから電話があると仕事の邪魔になるから引かないほうがいい」とアドバイスを受けたという。「それでも仕入れ注文などには電話とファクスは必要。しかし問い合わせのための番号は一般には公開する予定はない」
営業時間は7時~18時。当面定休日は設けない。モーニングタイム=7時~12時、ランチタイム=11時30分~18時、おやつタイム=14時~18時。