岡崎の専門店に「デコ補聴器」-10周年モデルなど、ラメやストーンで装飾
名鉄東岡崎駅近くの「あいち補聴器センター」(岡崎市吹矢町、TEL 0564-24-4733)が4月10日から、10周年を記念したデコ補聴器を展示している。
10周年アニバーサリーデザインのデコ補聴器
2002年4月創業の同店。社長の天野雅夫さん(61)が豊橋の補聴器販売店勤務を経て独立開業した。「商業カメラマンをしていた時期に飛蚊(ひぶん)症になってしまいカメラマンを続けるかどうか悩んでいたころ、知り合った人が補聴器を付けており、障害を持つ人の役に立ちたいと思い補聴器業界に転職した」と振り返る。
現在、息子の慎介さん(29)が店長を務める。慎介さんは勤続6年。デコ補聴器を思いついたきっかけについて、「2年前、家族でテレビを見ていて女子高校生などの間で携帯電話やデジカメにラメなどを付けてデコレーションするのがはやっており、『デコ電』などという言葉もあることを知り、これだとひらめいた」と話す。
「自分ではどうしていいか分からずネイリストにあたってみたが、なかなか費用面で折り合いがつかなかった。苦労の末、スターリーズネイル(豊橋市)の方が趣旨を理解してくれてスタートできた」
昨年6月から本格的に補聴器のデコレーションサービスを始めた。4歳~80歳代の男女に約40台の補聴器を「デコ」したという。
デコサービスは、補聴器本体とは別に1,000円、2,000円、3,000円の価格帯から選ぶ。「貼り付けるストーンの数や複雑さで料金が異なる」と慎介さん。20歳未満の場合は「デコ学割」で10%を値引く。他店購入の補聴器でも受け付ける。
デザインは利用客の要望を聞き仕上げる。ストーンを貼り付けて飾るだけでなく、好きな野球チームのマークを入れたり、キャラクターを描いてほしいと言われたりすることもあるという。
「一昔前は眼鏡をかけるのにも抵抗があったと思うが、最近はおしゃれアイテムの一つになったように、補聴器もそう思ってもらえる存在になれば。女性はイヤリングやピアスなどをするので、付けてみればすんなりと受け入れられる」と慎介さん。「小さい子どもが補聴器を付けずに言語発達に支障をきたすのを避けるためにも、補聴器を、かっこ悪いものからファッションアイテムに変えていきたい」とも。
アニバーサリーモデル以外にもさまざまなデコ補聴器サンプルを展示する。営業時間は10時~17時。水曜定休。展示は5月10日まで。